MINIM+AID(ミニメイド)とは?【デザイン防災の代表格】

防災グッズと聞くと、黒や赤のリュックにぎっしり詰まった「非常用品」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、その無骨な見た目やサイズの大きさから、部屋の隅に押し込まれ、いざという時にすぐ取り出せない──そんな課題を抱える人も少なくありません。
しかし、近年は「防災×デザイン」という新しい流れが生まれており、その代表格がデザインオフィス「nendo(ネンド)」が開発した防災セット MINIM+AID(ミニメイド)です。
「最小限の美しさで最大限の安心を」
その言葉通り、MINIM+AID(ミニメイド)は“防災”という機能にデザインという価値を与えました。
筒状のスティック型ケースの中には、必要最小限の4つのアイテムを収納されており、玄関やリビングに置いても違和感がなく、むしろインテリアとして成立する美しさを持っています。
従来の防災セットとは一線を画し、「インテリアに溶け込む」「持ちたくなる」デザイン性を重視しているのが最大の特徴です。
MINIM+AIDの中身
「MINIM+AID(ミニメイド)」の中には、災害発生直後の“初動24時間”を生き抜くための4つの防災グッズが直径6cmの筒に収納されています。
「量より質」──MINIM+AID(ミニメイド)は、たった4つのアイテムで“生きるためのコア機能”を支える構成になっています。
それでは、それぞれのアイテムの特徴と機能を詳しく見ていきましょう。
① LANTERN(ランタン)

停電時や夜間の災害時に頼りになるのが、暗闇を照らす「光」です。
不安な状況の中でも周囲を照らしてくれる灯りは、心を落ち着かせる大切な存在でもあります。
このランタンは、手に持って足元を照らす懐中電灯としても、テーブルなどに置いて使える固定式ランタンとしても使える2Way仕様。
シーンに合わせて使い分けられる点が、非常に便利で安心感を高めてくれます。
② CASE(収納ケース)

常備薬や鍵、メガネなど、日常の中で大切にしている小物をまとめて収納できるコンパクトケース。
しっかりとしたハード素材で作られており、衝撃から中身をしっかり守ります。
いざという時に必要なものを一か所にまとめておくことで、慌てずに行動できる安心感を得られるのもポイントです。
自分にとって“なくてはならないもの”を、このケースに集めておくと安心です。
③ RADIO(ラジオ)

災害時にはインターネット回線が混雑し、スマートフォンで情報を得ることが難しくなります。
1ページを開くだけでも時間がかかり、バッテリーも急速に消耗してしまうことがあります。
そんなときに頼りになるのが「防災用ラジオ」です。
手回し充電式のこのラジオは、スマートフォンやランタンの充電にも対応しており、
停電時でも自家発電によって情報を受信し、外部とのつながりを維持できます。
滑らかで有機的なフォルムと高い操作性は、従来の防災機器にはない洗練された印象を与えます。
④ 防寒(ポンチョ)

軽量で耐水性に優れた素材を使用しており、突然の雨や避難時にも安心して身に着けられるポンチョです。
身体をしっかり守りながらも動きやすく、携帯性にも優れています。
無駄をそぎ落としたミニマルなデザインは、非常時であっても“見た目の美しさ”を大切にしたいという発想から生まれたもの。
機能性とデザイン性を両立させた一着です。
一般的な防災セットとの比較
MINIM+AID(ミニメイド)と一般的な防災リュックの比較表です。
| 比較項目 | MINIM+AID(ミニメイド) | 一般的な防災リュック |
|---|---|---|
| 目的 | 発災から24時間を生き抜く | 数日間の避難生活に対応 |
| 防災グッズの数 | 約4点 | 約20〜30点 |
| デザイン性 | nendo監修のミニマルデザイン | 防災セットと目立つデザイン |
| 収納性 | スティック型でコンパクトに置ける | 大型リュック型である程度の場所が必要 |
| 収納場所 | リビング・玄関など、すぐ手の届く場所 | クローゼットや押し入れなど |
| 価格帯 | 19,800 円(税込) | 15,000〜25,000円 |
| 想定ユーザー | デザイン志向層/ミニマリスト/1〜2人暮らし | 一般家庭 |
| 印象 | 飾っておきたくなるデザイン | 隠しておきたいデザイン |
一般的な防災セットが「すべてを詰め込む安心」を追求しているのに対し、MINIM+AID(ミニメイド)は「必要最小限で生き抜く美しさ」を大切にしています。
その軽さとデザイン性によって、防災を“特別な準備”ではなく、“日常の延長”として自然に取り入れられるのが魅力です。
MINIM+AIDの注意点・デメリット
MINIM+AID(ミニメイド)はデザイン性と機能性を両立した防災セットですが、選ぶ前にいくつか理解しておきたいポイントがあります。
まず、家族全員分を揃えるにはコストが高くなる点です。あくまで1本=1人用の構成となっており、複数人分を用意する場合はリュック型防災セットと併用するのが現実的です。
また、食料・飲料水・衛生用品などの備蓄品は含まれていません。
MINIM+AID(ミニメイド)は「発災直後の24時間を生き抜くための初動セット」という位置づけのため、
ライフラインが復旧するまでの数日を過ごす完全防災仕様ではありません。
さらに、デザイン性を優先しているため、長期保管よりも“日常的に見える場所に置けるメリット”を重要視しています。そのため、倉庫や物置に収納するタイプの防災用品とは性質が異なります。
さらに、デザイン性を優先しているため、長期保管よりも「日常的に見える場所・手の届く場所に置けること」を重要視しています。
そのため、一般的な防災セットとはコンセプトが異なります。
つまり、MINIM+AID(ミニメイド)は「すべてを備える防災セット」ではなく、「最初の24時間を、美しく備えるためのツール」です。
この目的を理解したうえで選ぶことで、その価値は最大限に発揮されます。
MINIM+AIDは、どんな人におすすめ?

MINIM+AIDが、向いている人
- デザイナー
- ミニマリスト
- 1人〜2人暮らし
- ホテル・オフィス・ギャラリー運営者
- 家族の防災意識を高めたい家庭のリーダー層
MINIM+AIDが、向いていない人
- 家族全員分の防災グッズを揃えたい方
- 食料・水・衛生用品などの“完全防災”を求める人
- デザインより実用量を重視する人
購入・利用シーンの提案

MINIM+AID(ミニメイド)は、防災グッズでありながら、日常の空間に自然と溶け込むデザインが魅力です。
だからこそ、「いざというときの備え」だけでなく、“暮らしを整える道具”としての選び方ができます。
インテリアとして飾る防災
スティック状のフォルムは、玄関やリビングに立てかけても違和感がありません。インテリアの一部として空間を引き締め、「デザインとして成立する防災」という新しい価値を生み出します。
ギフト・法人導入として
MINIM+AID(ミニメイド)は、贈り物や法人導入アイテムとしても注目されています。
新築祝いや引っ越し祝い、結婚祝いなどのギフトにも適しており、「安心を贈る」というメッセージ性を持たせられるのが魅力です。
また、デザイン性を重視するホテル・オフィス・ギャラリーなどでは、“防災の見せ方”を整えるプロダクトとして導入が進んでいます。企業やブランドの“意識の高さ”を象徴するツールにもなり得ます。
教育的ツールとしての導入
MINIM+AID(ミニメイド)は、教育的なアプローチにも最適です。リビングに置いておくだけで、子どもが自然と興味を持ち、「これは何?」「どう使うの?」と家族で防災の会話が生まれます。
デザインを通して“備えることの意味”を伝えられる、家族の防災教育の入り口としても有効です。
まとめ|持ちたくなる防災で暮らしをアップデート

災害への備えというと、「大げさな準備」や「かさばる収納」を思い浮かべがちですが、MINIM+AID(ミニメイド)は、そんな従来の防災のイメージを一新しました。
リビングや玄関に置いても空間になじむデザインで、「防災用品=隠すもの」という固定観念を覆します。
それは、防災を「特別な準備」から「日常の習慣」へと変える、新しい価値観の提案でもあります。
- nendo監修によるミニマルで美しいデザイン「見せる防災」
- 発災から24時間を生き抜く厳選された4つの防災グッズ
- すぐ手の届く場所に置けるので、発災時の初動が遅れない
- 親しい人へのプレゼントやフォーマルな場のギフトとしても喜ばれる
MINIM+AID(ミニメイド)は、単なる防災セットではありません。
それは、「防災を暮らしのデザインに変える」という新しい提案です。
どれだけ多くの防災グッズを備えていても、クローゼットの奥にしまい込んでいては、いざという時にすぐ取り出すことはできません。本当に大切なのは、「備えておくこと」よりも、「使える状態であること」です。
MINIM+AID(ミニメイド)なら「見せる防災」が実現します。
玄関やリビングなど手の届く場所に置いておけるから、急な災害時にも初動が遅れず、日常の中で自然に防災意識を高めることができます。
もちろん、MINIM+AIDだけですべての備えが完結するわけではありません。
しかし、防災を「生活の一部」として捉えるきっかけとして、これほど洗練されたプロダクトは他にないでしょう。
美しいデザインが、あなたの暮らしに“安心”という新しい価値をもたらします。
インテリアにこだわりのある方や、デザイナー、ミニマリストの方には、きっとたまらない一品となるはずです。