地震や火災などの災害が発生した直後(発災時)にどんな初動を取るかは、その後の被害規模に影響します。
地下にいるときは? お風呂のときは? 運転中のときは?
今回は地震が発生したとき、どういった行動をとるべきかを紹介します。
目次
料理中の場合
食器棚から食器が落ちてきたり、冷蔵庫が転倒するなど、危険要素が多いキッチン。
避難方法はもちろん、消火器を常備しておくなど、備えを徹底しましょう。
落ち着いて火を消すこと
火の始末は激しい揺れがおさまってから!
ガスコンロの火を消して火事を防ぎましょう。
最近のコンロは揺れを感知して自動消火する機能付きのものもあります。
消火器は火元に近い場所にあると便利だと思いがちですが、もし出火した場合は消火器に近づくことができないという事態になり兼ねません。
火元からは少し離れた場所に消火器や消火スプレーを設置することをオススメします。
睡眠中の場合
地震は昼夜問わずに起きるもの。
普段から枕元に物が落ちてこない部屋づくりをしておき、いざという時に備えましょう。
ドアを開け、出口を確保
出口の確保は大切です。
地震の揺れで家が歪み、ドアが開かなくなると避難が困難になります。
基本的に地震は不意打ちですが、寝ているときに起こる地震は奇襲攻撃のようなもの。
頭は冴えていないし、消灯しているため部屋は薄暗く、咄嗟に状況を判断しにくい状況です。
下記の記事を参考に寝室の防災対策を!

入浴中の場合
通常よりも焦りが倍増する入浴中の地震。
発災時の対処を知るとともに緊急地震速報が聞こえるよう、風呂場の入口に携帯電話を置いて入浴する習慣も身につけましょう。
出口確保の上、服を着て揺れが収まるのを待つ
お風呂場に閉じ込められないように、まず出口を確保します。
強い揺れが収まったタイミングで脱衣所へ移動し、服を着て、安全な場所に避難しましょう。
脱衣所には鏡があることが多いと思います。
もし地震で割れていたら、慌てず鏡やガラスの破片に気をつけて移動しましょう。
災害時は足を大切に!
オフィスにいる場合
現代の高層ビルは耐震対策がされているものが多いと思います。
しかし、いざ地震が起きるとパニックになるものです。
どういった初動を取るべきか基本をおさえ、冷静に行動しましょう。
①落下物を素早く確認
ずっと上を見ているのは危険です。
素早く落下物を確認しましょう。
背の高い棚、壁掛け時計、パソコンのモニタや観葉植物、トロフィー、写真立てなど、注意するのは天井に設置されている照明だけではありません。
②出口の確保
<揺れが激しくない場合>
歩行できるレベルの揺れの場合は、落下物に注意しながら出口を確保し、非常階段より会社指定の避難場所まで避難しましょう。
<揺れが激しい場合>
歩行困難なぐらい揺れが大きい場合は、落下物を回避できる場所(机の下など)で、揺れがおさまるのを待ちましょう。
大きな揺れがおさまったタイミングで、出口を確保し、避難しましょう。
※オフィスワークの方は、普段から安全な避難エリアをシミュレーションしておくと、自分だけでなく、他の人への適切な指示もできるでしょう。
エレベーター内の場合
あまり知られていませんが、一般的に「震度4」以上の地震でエレベーターは自動停止します。
震災時にエレベーターに閉じ込められるケースは非常に多く、あなたやあなたの大事な人が同じ目にあう可能性は案外高いのです。
エレベーターに閉じ込められた経験がある人の方が少数派でしょう。
初めての経験で震災時となれば、パニックを起こすかもしれません。
そうならないためにも、落ち着いて行動しましょう。
まず、全ての階のボタンを押す
これは、エレベーターが地震の揺れで自動停止し、閉じ込められる前にエレベーターの外に出るためです。
非常ボタンを押して反応を待つ
もし閉じ込められた場面は、落ち着いてエレベーターの非常ボタンを押し、管理会社と連絡を取って救助を待ちます。
携帯電話で、警察や消防に連絡する
震災時は、管理会社に同じような問い合わせが集中し、なかなか繋がりにくい場合があります。
その際は、警察や消防に連絡するのも手です。
スーパーやコンビニにいた場合
スーパーやコンビニの店員の指示に従って冷静に行動しましょう。
陳列棚から離れて非常口へ
倒れてきた陳列棚の下敷きになって圧迫死することもあるので、棚からはすぐに離れること。
客による将棋倒しに注意
非常口付近は人が殺到します。
将棋倒しの危険性もありますので、落ち着いて行動してください。
小さいめのお店では特に注意が必要です。
街中を歩行中の場合
落下物がないか頭上の危険を確認
看板や窓ガラスの破片から身を守るために上を確認しながら安全な広場や耐久性の優れた高層ビルなどへ避難しましょう。
このとき、手持ちのバッグなどで頭を守りながら安全な場所へ移動しましょう。
移動中、上からの落下物だけでなく、自動販売機やお店の看板、老朽化した壁などにも注意が必要です。
細心の注意を払いながら迅速に落ち着いて行動しましょう。
電車に乗っていた場合
急ブレーキで飛ばされる可能性もあるので、普段からつり革やポールにつかまる習慣をつけておきましょう。窓ガラスや網棚の荷物が落下してくる可能性もあるため、周囲に目を配りましょう!
両手でつり革につかまる
大きな地震が起きると、電車は自動停止します。
その際、急ブレーキがかかるため、勢い余って飛ばされて怪我をしないように、つり革にしっかりつかまることが重要なポイントです。
電車の進行方向に近い出入口のバーにつかまる
乗っている車両の中で進行方向に近い座席のポールにつかまると、急ブレーキで飛ばされません。他の席の場合は自分が飛ばされないようにすること、
常に進行方向の逆に注意する
急ブレーキをかけると、進行方向の逆から進行方向へ物や人が飛んできます。
進行方向とは逆方面に注意をして、それらを避けることが大事です。
地下街・地下鉄構内などの地下にいた場合
係員の指示に従い、慌てない
地下街や地下鉄構内は耐震設計のため、地上よりも比較的安全と言われていますが、閉鎖感からパニックが起こりやすいという危険性もあります。
ここは冷静に係員の指示に素直に従いましょう。
気をつけたいのは、非常口付近での将棋倒しです。
地下街や地下鉄構内では、たとえ停電になっても非常用のバッテリーで照明は確保されます。とにかく落ち着きましょう。
車を運転中の場合
急ブレーキは厳禁!徐行して路肩に駐車
慌てて急ブレーキを踏むと、追突事故を引き起こす可能性があります。
徐々にスピードを落としていくのがポイント。
ラジオを確認
ラジオをつけて地震情報や交通情報などの情報収集を!
車を置いて避難する場合は鍵を挿しっぱで!
車を置いて避難する際は、警察官などが車を移動できるように鍵を挿し、連絡先を書いた紙を貼ってから車を出ましょう。その際、貴重品を忘れずに!
さいごに
今回の知識は、知っているか知らないかだけで、命運が分かれるものです。
ぜひこの記事を読んだだけではなく、
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防災パパ
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
防災ママ